大好きな仲間と焚き火を囲んでごはんを食べるとびきり楽しいキャンプを、富士山と一緒に。それが、御殿場でのキャンプスタイルなのです。
キャンプのスタートは、御殿場駅から徒歩10分、東名高速または新東名高速・御殿場ICから車で10分足らずのところにあるショッピングセンター〈エピ・スクエア〉から。地元食材の宝庫でもあるこちらには、いつだって鮮度抜群の美味しい食材が集まってきます。
早速中に入ってみると……有機無農薬栽培の野菜を販売する〈ベジランド〉の野菜を発見!御殿場のある北駿地方や箱根、伊豆など、近隣で獲れた新鮮野菜が木箱に入って並んでいます。
〈渡辺商店〉は、〈エピ・スクエア〉のお向かい。〈渡辺ハム工房〉を併設するお肉屋さんです。
店内に入って右側のショーケースには、富士山プロシュートや白雪サラミ、レバーペーストなどがズラリ。正面のショーケースにはオリジナルのお惣菜が並びます。
今日のお目当ては、BBQで焼くお肉。
「ガッツリたっぷり食べたい!」
「上質なお肉でBBQを楽しみたい」
予算と気分に応じて、量や肉の種類をカスタマイズして用意してくれるんです。電話での相談や予約も可能です。
御殿場市には7つのキャンプ場があります。
今回は、オートキャンプ場〈やまぼうし〉をセレクトしました。豊かな自然の中、富士山を眺めながらキャンプを楽しめるキャンプ場です。
受付を済ませたら、早速テントの設営をスタート!
テントは、今夜一晩を過ごす大切な家。好きな場所を選んだら、早速、みんなで協力して設営します。
次はタープを張って、リビングルームやキッチンを作ります。
「おなかがすいたね」時計を見たら、おひるどき。
おなかが落ち着いたら、火起こしに挑戦。どんな食材も美味しく焼き上げる炭火は、BBQに欠かせない存在です。
設営や食材の準備が終わったら、いよいよディナータイム。
BBQはもちろん、チーズフォンデュやアヒージョもおすすめの料理。炭火の上に、ふつふつアツアツの料理があるだけで、心がとても穏やかになるから不思議。
炭火で焼くだけでぐっと美味しくなるお肉たち。
外で食べると、とびきり美味しくて、楽しくて、最高の外ごはんになりました。
おなかが満たされたら、焚き火を囲んでリラックスタイム。
直火での焚き火は、地面に火が燃え移る心配や、地中のバクテリアへの悪影響が懸念されるのでNGのキャンプ場がほとんど。でも、焚き火台さえあればこんな風にゆったりと焚き火を楽しむことができるのです。
パチパチと木がはぜる音。舞い上がる火の粉。
空と焚き火の色が同じになる頃には、すっかりリラックス。ゆるやかな時間に、心がほどけます。
春や夏のキャンプもいいけれど、秋や冬の冷たい空気の中でのキャンプも捨てがたいのは、焚き火が楽しい季節だからかもしれません。
タープの中は、アウトドア・リビング。ラグやブランケット、チェアなど、ツールや雑貨を選ぶのも楽しいのがキャンプの魅力。
ランタンの穏やかな灯り。ゆったりと流れる時間。自然の中で過ごしていると、慌ただしい日常をすっかり忘れてしまいます。静まり返ったキャンプ場。囁くように語らうのが楽しくて、夜が更けていくのが惜しくなります。
朝ごはんは、2バーナーを使ってお手軽に、短時間に作ると楽ちん。
スクランブルエッグで作ったオープンサンドとサラダ、コーヒーを味わったら、撤収開始!
ここは……!と思えるキャンプ場に出会ったら、今度は違う季節に行くのがおすすめ。
あのときとは違う顔をした自然が「おかえりなさい」とやさしく迎えてくれるはずです。
御殿場市内には4つの日帰り温泉施設があります。
アフターキャンプは温泉がおすすめ。炭の匂いを洗い流し、さっぱりとしてから帰路へつきます。
遮るものなく富士山を眺められるオートキャンプ場〈やまぼうし〉。
今回のキャンプ中、シャイな富士山はなかなか顔を出してくれなかったのですが、よく晴れた雲のない日には、こんなに素敵な景色に出会えるんです!
雄大な富士山に抱かれた御殿場にはキャンプ場がいくつもあります。
キャンプを始めたばかりのビギナーさんにも、旅慣れたキャンパーにも、しっくりくるキャンプ場が、必ず見つかるはずです。
富士山と過ごす非日常を、ぜひ御殿場で堪能してくださいね。
ライター/永井理恵子
静岡県御殿場市出身。食いしん坊(呑んべえでもある)。15年の東京暮らしを経て帰郷。この街に再び暮らして気づいたのは、生まれ育った静岡県と御殿場市が実はとてもステキなところだったということ! その良さを発信すべく、鋭意活動中。
カメラ/飯田昂寛
御殿場欅平ファミリーキャンプ場
住所:静岡県御殿場市印野696-1
TEL:0550-88-3575