御殿場には、魅力的なグルメスポットがたくさんあります。ここでは自他ともに認める食いしん坊ライター・マツモトが、2日間でどれだけバリエーションに富んだ御殿場グルメを巡ることができるかをレポート! 御殿場駅発着でマイカーなしでも辿り着けるお店5店舗を、マツモトの独断と偏見で厳選しました。このプランをそのまま実践しても良いし、気になるお店だけピンポイントに訪れても良いでしょう。この情報が、少しでもみなさんの御殿場グルメ旅のヒントになれば、食いしん坊ライター冥利に尽きます。
ではさっそく、2日間の御殿場グルメ旅へレッツゴー!
Day1
12:00 かぼちゃのNABEの10時間オムライス
心を打つ美味しい料理に
欠かせないもの。それは……
「かぼちゃのNABE」は、テレビや雑誌など数々のメディアに取り上げられているオムライスの専門店。とくに若い女性やカップルに人気があり、SNSでその存在を知って訪れる客も多いそうです。私も「♯10時間オムライス」のタグでインスタグラムに投稿された写真をチェックして、バッチリお腹を空かせてからお邪魔しました。店内に入ると、花の形をした照明や赤いギンガムチェックのテーブルクロスなど、キュートな内装にさっそく胸キュン! そして席に着くや否や、一押し「10時間オムライス」のランチセット(¥1,500)をオーダーしました。ちなみにこのセットには、自家製黒ゴマドレッシングのサラダとドリンクが付いてきます。
10時間オムライスといっしょにガーリックとオイルで味付けされた「でみパン」(¥140)を注文。デミグラスソースをパンに付けて、お皿を綺麗に平らげよう。
「10時間」の由来は、2004年のオープン当時からの看板メニューである特製ビーフシチューにあります。国産牛のホホ肉を赤ワインとビール、リンゴ、野菜といっしょに10時間ほど煮込む手間暇かかったシチューで、フレンチから洋食屋へ生まれ変わってからは、特製ガーリックトマトライスと卵の上にこのビーフシチューをたっぷりかけた「10時間オムライス」が新しい看板メニューとして生まれました。デミグラスソースのコクとトマトライスの酸味、そして卵にかけられた白いはちみつクリームの甘味による複雑な味わい。この美味しさは、シェフと奥様2人の「愛」なしでは生まれません! みなさんもぜひ、この愛情たっぷりのオムライスを体験してみてください。
ビストロかぼちゃのNABE
住所:静岡県御殿場市新橋1969-1
営業時間:11:30~14:00、18:00~21:00
定休日:水曜日
電話番号:0550-82-9950
http://www.kabochanonabe.com
住所:静岡県御殿場市新橋1969-1
営業時間:11:30~14:00、18:00~21:00
定休日:水曜日
電話番号:0550-82-9950
http://www.kabochanonabe.com
15:00 アンドロワ・パレのクレープ
ナイフとフォークで嗜む
甘く苦い大人の恋の味
洋菓子店アンドロワ・パレのインター店で注文した「生クリーム&キャラメル&イチゴのクレープ(¥550)」を口に運んだ瞬間、私はこのクレープに恋心を抱いてしまいました。キャラメルのほろ苦さ、フレッシュなイチゴの甘酸っぱさ、そして生クリームの甘さが、もっちりときめ細やかな生地に包まれた本格クレープ。キャラメルも生クリームも、もちろん自家製。甘酸っぱくて少し苦い、大人の恋を彷彿する上品さが、このクレープにはありました。クレープをお皿の上で食べること自体が初めてだったので、より一層、片手で食べるいつものクレープとは違う印象をもったのかもしれません。
左からフレ・フレ、シャルロットフレーズ、苺のショートケーキ。人気商品はサクサクのパイシュー。焼きドーナツやマドレーヌも販売されている
ここアンドロワ・パレは、御殿場でお馴染みの老舗和菓子屋「大胡田屋」の跡継ぎであるオーナーの田代さんが、洋菓子専門店として2001年に始めたお店です。本店を立ち上げて10年後に、イートインができるインター店をオープン。コンペティションでいくつもの受賞歴を持つ実力派・田代さんの極上スウィーツを求めて、市外や県外から多くのファンが店を訪れているそうです。クレープのほかにも、ホールケーキ、ロールケーキ、焼き菓子などが美しくショーケースの中に並んでいました。もちろん持ち帰りもできますが、お勧めはやっぱりイートイン。本格スウィーツを出来立ての状態で食べて、その恋心を味わって欲しいですね。
アンドロワ・パレ インター店
住所:静岡県御殿場市新橋299-2
営業時間:10:00~19:00
店休日:なし
電話番号:0120-82-0670
http://www.endroitpalais.com/
住所:静岡県御殿場市新橋299-2
営業時間:10:00~19:00
店休日:なし
電話番号:0120-82-0670
http://www.endroitpalais.com/
18:00 ラ・ミックリーナのペペロンチーノ
御殿場食材を使った
本場仕込みの一皿
御殿場周辺のかつての地名「御厨(みくり)」が由来となっている店名や地元食材をふんだんに使ったメニューの数々から、このお店のシェフはてっきり地元出身だと思っていました。ですが話を伺うと、シェフ・木佐貫さんの出身は東京というから驚き! 最初は銀座や麻布の飲食店で働いていた木佐貫さん。その後ハワイで和食とイタリアンを提供する店の料理長をつとめ、御殿場へ。ゴルフ場内のレストランで腕を振るっていたそうです。退職後はイタリアへ渡って1年半の料理修行。再び御殿場へ戻り、いくつかの店舗を経験した末、約10年前にトラットリア ラ・ミックリーナをオープンするに至りました。
前菜8種盛り合わせ(¥1,250)。イイダコ、キス、イカ、アジ、サーモンなどの魚介類を多く使った大満足の一皿。ワインを飲みすぎること必至!
店舗は交通量の多い国道138号線から小道を少し入った場所にありますが、店内は外の喧騒を微塵も感じさせない落ち着いた雰囲気。食器・家具・BGMなど、国内外で経験を積んだシェフのセンスが随所に感じられます。食事は、「桜海老とキャベツのペペロンチーノからすみがけ(¥1,750)」をチョイス。駿河湾から仕入れているという新鮮な桜海老の塩気が際立つあっさりした味付けで、ついワインが進んでしまいました。海と山の幸がふんだんな御殿場の魅力を最大限に活かして作られる、本場仕込みの本格イタリアン。次は特別な日に、大切な人を誘って再訪したいお店です。
トラットリア ラ・ミックリーナ
住所:静岡県御殿場市東田中2-14-25 D105
営業時間:11:30-14:00、17:00~21:00
店休日:月曜日(祝日の場合は火曜日)
電話番号:0550-70-1720
http://michelina.jp
住所:静岡県御殿場市東田中2-14-25 D105
営業時間:11:30-14:00、17:00~21:00
店休日:月曜日(祝日の場合は火曜日)
電話番号:0550-70-1720
http://michelina.jp
Day2
12:00 魚啓の日替わり丼
当日沼津港で調達した
新鮮ネタてんこ盛り
魚料理屋の魚啓は、御殿場駅から富士山に向かって緩やかに6km弱ほど登っていったところにあります。つまり、山で海の幸を提供しているという、非常にオツな店なのです! 沼津港へ車で往復1時間でアクセスでき、新鮮な魚介類を容易に調達できるというのが魚啓の最大の強みでしょう。ちなみにこの店の創業は50年前。当時は魚屋だったそうで、今でもその名残でお店の一画で魚介が販売されています。魚啓の魚料理の特徴は、新鮮な魚介を「これでもか!」と贅沢に盛り付けられていること。もっとも高級な「極上海鮮丼」(¥2,160)には、15種類ほどのネタがどでかいお椀からはみ出すほどに詰め込まれています。
こちらは極上海鮮丼。赤身・中トロ・バチトロ・カンパチ・アジ・ウニ・アワビ……(以下略)と、とにかくゴージャス。味噌汁椀もビッグ!
しかし、魚啓の真のオススメは「日替わり丼」(¥1,480)。それはなぜかと言うと、日替わり丼に盛り付けられている魚介はすべて、当日に沼津港に水揚げされたものだからです! プラスに100円を支払えば、ご飯を酢飯にすることも可能。いくつもの新鮮なネタが乗っている、巨大なお寿司を食べているような味わいになれます。取材日にいただいた日替わり丼には、初カツオ・金目・イカ・カマス・タイ・カンパチ・アジ・生シラス・釜揚げシラス・マグロ・タチウオ・サワラ・ヒラメ・サーモンの14ネタが入っていました。なんせ、前日まで駿河湾を泳いでいた魚たちですからね……。美味しくないわけがない!
17:00 はるみ食堂の富士山カツカレー
一見も常連も集う
懐の広い街の食堂
5店舗のなかで、駅からいちばん近くにある食事処がこちら。とにかく便が良いのと、安心して食べられる家庭的なメニューが並んでいるので、御殿場を訪れるたびに足を運んでしまうマツモト御用達の定食屋です。私のように外から御殿場へ訪れる人はもちろん、地元の人々にも愛されている老舗で、お昼はいつもお客で賑わっています。このお店の店主は、ご主人が他界された後も弟の岩雄さんとともにこの店を支え続けている川合よし子さん。そんなよし子さんのあたたかな人柄も、私たちお客が何度もここへ足を運んでしまう理由のひとつです。
提供されているのは、かつ丼、天丼、エビフライ定食、といった定番の揚げ物料理からソバまで。また、ご当地メニュー「みくりやそば(¥680)」も美味しい。
はるみ食堂はカツ丼も有名なのですが、今回はご当地グルメ「富士山カツカレー(¥980)」を紹介しましょう。ふっくら炊き上げた御殿場産こしひかりを富士山のごとく高々と盛り付け、その山麓部分にサクっと揚げた国内産のロース肉を添え、その上からしめじ、玉ねぎ、豚肉などの具が入っているカレーをかけて完成。じっくり煮込まれたスパイシーなカレーは、懐かしい味わいがしました。そして、カツの柔らかいこと! お皿全体をとおして優しさを感じてしまったのは、私だけではないはずです。どんなお客でも受け入れるはるみ食堂の懐の広さは、料理のひとつひとつにも現れているのでしょう。
はるみ食堂
住所:静岡県御殿場市新橋1990-9
営業時間:11:00~19:30
店休日:木曜日
電話番号:0550-82-1524
住所:静岡県御殿場市新橋1990-9
営業時間:11:00~19:30
店休日:木曜日
電話番号:0550-82-1524
▶︎車がなければ自転車でGO!
今回ご紹介した5店舗のなかで、魚啓だけは徒歩でアクセスするにはハードルが高い。そこで、御殿場市観光協会でレンタル自転車を調達する裏ワザを紹介しよう。これなら、約30分ほどで魚啓にたどり着くことができる(坂道なので頑張って!)。利用料金は2時間までが500円で、それ以上が1,000円。市内の観光スポット巡りも自転車があれば効率的に回れるので、公共交通機関で御殿場へ訪れる人にはぜひ活用してみてほしい。台数に限りがあるので、使用希望者は事前に予約することを忘れずに。
TEL:0550-83-4770(御殿場市観光協会)
TEL:0550-83-4770(御殿場市観光協会)