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御殿場在住 プロフォトグラファーが選ぶ御殿場フォトスポット3選
御殿場生まれ御殿場育ち、現在もプロとして活動しているフォトグラファー、小林優樹が厳選した御殿場のフォトスポット3選。御殿場を拠点に活動し、長い時間を過ごしているからこそ知っている選りすぐりのフォトスポットをご紹介します。
写真を撮りながら御殿場を体感して帰ってほしい、そんな想いから「撮る」×「感じる」をテーマに選定しました。

富士山五合目御殿場口からの朝日


夏の開山期、富士山五合目御殿場口からは、様々な表情の素晴らしい富士山を見ることができますが、私が特におすすめしたいのは富士山五合目御殿場口から見る朝日です。
景色もさることながら、少しひんやりと澄んだ空気の中撮影するその時間は、全身の空気を入れ替えるような気持ちの良さを感じることができます。
東側がひらけている御殿場口ならではの、ダイナミックで素晴らしい朝日。標高約1,500mから眺める眺望は心地の良い一日の始まりを体感することができます。
撮影可能時期は主に夏季、太郎坊入口が開いている4月下旬~11月上旬~中旬と限定的ですが、外せないおすすめのフォトスポットです。


振り返れば素晴らしい表情の富士山が後ろで見守ってくれています。御殿場口では朝の時間しか見られない、赤く染まった富士山を見ることができます。


雲海になっていることもしばしば、富士山五合目御殿場口は、周囲の山の頂上ほど高さがあるため、タイミングによっては美しい雲海を撮影することもできます。


夏季であれば御殿場駅からバスが往来(※)しており、御殿場インターからは車で25分ほどの場所、ドライブにもちょうどいい距離にあります。
(※運行期間が決まっていますので、事前にバスの運行状況をご確認ください)

レトロな夜の街 御殿場新天地


昭和~平成にかけてとても賑わった夜の街「新天地」。
時代の流れとともに徐々に状況は変わりましたが、今も昭和の薫り残るレトロな場所です。
一時全世代に浸透したと言っても過言ではない「エモい」という言葉。語源は “エモーショナル” 感情に訴える、気持ちが動かされる、といった意味の言葉ですが、まさにこれまでの歴史や昔の面影が残り、エモーショナルな情景が広がる絶好のフォトスポットです。
昭和の皆様にはどこか懐かしく、そして若い世代の方にはレトロで独特な空気が体感できる場所です。


映画のロケ地としても使用されるこの場所は、映画のセットに入ったかのような気分を味わえます。


切り取り方でいくらでも遊べてしまう、夢中でシャッターを切ってしまう場所です。今作ろうとしても作れない、時間が生んだ風情は唯一無二。


夜になるとお店のネオンとともに、新天地内各所に設置されている街灯色も相まって、昼間とはまた違った顔を見せます。


JR御殿場駅方面から県道394号線を越えて新天地方向へ向かう途中にも、レトロなお店が点在しているので道中も撮影を楽しむことができます。

新天地まではJR御殿場駅から道路距離約500mと近く、周辺には駐車場が多数ありますので、車でも寄りやすい場所。
御殿場プレミアムアウトレットの帰りや、観光の寄り道にもおすすめのフォトスポットです。

気軽に自然と触れられる 長尾峠


富士山に目が行きがちな御殿場ですが、富士山の反対側にも素晴らしいフォトスポットがあります。
長尾峠は箱根と繋がっている峠道で、静岡県側では県道401号線です。
地元御殿場の皆様も長尾峠がフォトスポットと聞いて、「景色が見えるところ?」というイメージが大きいと思いますが、実は自然がそのまま残っている場所も多い絶好のネイチャーフォトスポットです。
ネイチャーといえば深い森や高地で撮影するイメージがありますが、いい自然の景色が道路すぐそばにあるのが長尾峠です。森の奥深くに進まなくても静かな空気と自然を気軽に体感できるそんな場所です。


きれいな峠道の両側に木々が並び、登っていくにつれ自然林がしっかりと残り面白いのがこの長尾峠です。


車内を静かにして窓を開けながら走ると、沢の音を聞くことができます。聞こえたタイミングで車を停車し降りていくと、沢を近くで見られる場所もあれば上から眺められる場所もあって、自然を感じながら写真を楽しむことができます。


盆栽を思わせるような面白い形の木がいくつもありますので、撮り方次第でいろいろな表現ができます。

御殿場インターを降りて約20分で神奈川県側との分岐点、長尾トンネルまで行けます。そこからUターンして峠道を下りながら撮影スポットを探すとスムーズです。
行きはドライブ、帰りは写真を楽しみながら下っていくのがおすすめ。
下り側に停車場所が多く、駐停車制限は私の確認した限りではありませんでしたが、実際の交通規制に従い、交通の妨げにならないよう注意しながら撮影を楽しんでください。
車はもちろんサイクリングにもおすすめのフォトスポットです。

PHOTO / TEXT
小林 優樹 7Links 代表 フォトグラファー・ビデオグラファー
静岡県御殿場市を拠点に、写真から動画、個人から企業、七五三からテレビCMまで様々な分野で活動している またこれまでの経験を活かし、事業者向けスマホカメラ活用セミナーや、専門家派遣事業など活動の幅を広げている